2016年2月10日水曜日

初夢について。

初夢ってなに?

最近ではあまり「初夢」という言葉すら耳にしなくなったのは、私だけでしょうか。

昔は 「初夢は○○を見ると良い。」「何月何日までが初夢だよ。」などお正月にはよく耳にしていましたが、次第に忘れてしまいました。

さて、初夢っていったい何だろうか?

初夢は見た夢の内容によって、吉や凶を占います。

期間は?

現在は初夢の期間は新年初の夜~3日の夜とされる事が多いです。

立春を新年と考えていた時代では、節分から立春までの期間に見た夢で占う事もあるそう。

どんな夢が吉なの?

「一富士二鷹三茄子」という言葉があるように、富士山の夢、鷹の夢、茄子の夢が吉とされています。


富士は言葉が似ている事から1年の「無事」を願い
鷹は高みを、飛躍を願い、力強い意味で「高い」
なすは事を「成す」「成し遂げる」という掛け言葉があるそうですよ。

とは、いっても普段でもあまり 富士や鷹や茄子の夢を見るのは稀だと思います。
眠る前に富士山の画像や鷹のドキュメンタリーを見たり、夕飯を茄子にしたり、意識すれば夢を見えるかもしれません。

また、「四扇五煙草六座頭」という言葉もあるそうです。
こちらは、あまり耳にしませんが
末広がりで縁起が良い事から、扇。
上へ、上へと上る様子から、煙草。
座頭(琵琶(びわ)法師)は頭の毛をソリ、三味線をひいて語り物を語った姿から、毛が無い=怪我しない。という意味もあるそうです。

ただ、文化や地域によってこの意味が異なったりする場合も多く。
逆夢 といって、悪い事が良い事に。良い事が悪い事に。など意味合いは様々です。


嫌な夢を見たらどうしたら良いの?

忘れてしまいましょう。
人に話して笑い話にしてしまっても良いと思います。
ただ、言葉にしてしまうと、いつまでも覚えている事があるので、嫌な夢を見たら
興味の対象を他に向ける事で、自然と忘れてしまいます。
夢って自然と忘れるようになっているという説もあるので、あまり気にせず忘れてしまいましょう。


個人的に考える初夢は、真剣な占いというよりも、お正月の話のネタになる題材だと思っています。昔って今と違ってゲームやTVが無いから、こういった占いでコミュニケーションをしていたのではないかな。と思っています。

良い夢をみたら「一年頑張りましょう。頑張れそうだ!」
悪い夢を見ても「それを反省し、一年気をつける。予防する。」など、解釈しだいで明るい1年にできると思います。初夢を楽しみましょう。


風習と商売

バレンタインデーや恵方巻き、は現在とても主流ですが
昔は良い初夢を見るために、縁起の良い絵が売られていたという話もありました。

商売は悪い事では無く、繁栄めぐりにめぐって、国や地域を豊かにするもの。(度はあると思います。)

こういった風習は貧しい絵師さんの収入と生活を大きく支えたのでは無いかな?と想像が膨らみます。


様々な語呂や掛け言葉の意味を下らないと思うよりも、商売目的と思うよりも

その意味の奥を願う心と気持ちが大切なのだと思います。

受験頑張ってほしいから、「キットカット」をあげるのだって、気持ちと願いですよね。


初夢を楽しんでいただけたらと思います。